先に言っとくけれど、これはあくまで個人の体験談なので、この通りやれば効くだ治るだ言ってるわけじゃあないのよ。わたしはこうした、ってだけのお話よ。それがわかる人だけ読み進めてちょうだい。
わたしは数年前に、朝どうがんばっても体が動かなくなって起き上がれず、出勤どころか仕事をするのも難しい体調になって会社を辞め、何も頭が働かず、考えるチカラが低下してゾンビかスライムのようにトイレとベッドを行ったり来たりするだけの生き物に成り下がりましたの。
最初は仕事のストレスとか更年期障害を疑ってたので、少し休めばまた体調も良くなるだろうと思っていました。ところが一向に体調が回復しない。いろんな科の病院をまわりましたがどこも悪くない。認めたくなかったけれど、最後に行った心療内科でもらった診断結果は『抑うつ』。
いろいろな本を読んだり、自分の体調を客観的に分析したりしていくうちに、自分の幼少期の体験や育ち方に疑問が湧いたりして、毒親育ちを自覚したことでヤバいパンドラボックスを開けちゃって自己嫌悪が加速したり、思ったように動かない脳みそと体を呪ったり、心の深淵を覗いて哲学に逃げたり。いろいろやったわ。
体が動かない、頭が働かないとぼんやりしていたって、生きてるだけでお金は消費するわ。共働きだったのに、わたしが動けなくなったことで生活の全てをヒゲが背負うはめになり、ヒゲ自身に大きなストレスを強いることになってしまった。
はたから見れば、毎日食って寝てゲームしてサボっているようにしか見えない、生産性のない人間を支えて養わなければならないなんて、だれでも嫌気がさすしうんざりするわ。健康な人ならなおさらよ。私自身が過去に「うつは甘えだ」と思っていたのだから、普通の感覚の人がそう思うのは当然よね。
だから余計に焦って、早く治さなきゃと自分自身を追い詰めたの。ひたすら自分をいじめ抜く方法ばかりをやっては自身を傷つけて痛めつけて悪化させていた。今考えると、追い詰められて一番悪手を選んでいたのよね。もともと自己肯定感が低くて、何かあると自分が悪いんだと思い込みがちだったから、余計に空回りをしていたわ。これじゃ治るものも治らない。
こんな役に立たない自分なんていないほうがいい、ヒゲに迷惑をかけてまで生きていたってしょうがない。そんな追い詰め方で死を意識するようになっていくのに時間はかからなかったわ。でも、どうやって死のうかなと考えても、死ぬのも面倒だと思うほど体力も気力もなかったのよね。
そこでふと思いついたのが、
どうせ死ぬなら人体実験してみよう。
でした。ここはわたしらしいというか、脳みそスライムだったからアホ丸出しだったというか、今考えても意味不明だったけれど、当時の理屈はこうだったの。
- 人間の体はぶっちゃけ水分と電気信号で動いている。
- この欝の症状も電気信号でしかないので、強制的に変えればよくない?
- 健康な精神は、健康な肉体から作られるので、強制的に栄養を摂取すればいけんじゃない?
自己肯定感が低く、かつ自分を死に追い詰めるほどの自罰性の高さがうまくハマったというかなんというか。ビタミンの過剰摂取でどうなろうが知ったこっちゃない、今よりなんぼかマシだろ、ダメならそれで死んだっていいや、やるだけやってやるわいと開き直ったのを覚えています。
それをヒゲに相談して、面白そうだからとヒゲも一緒にやることになり、山程サプリメントとプロテインを買い、
ほぼそれだけを口にして生活するという実験が始まりました。
当時、わたしが口にしていたサプリメントを書き出しますわね。
とりあえず『野菜』と思って安易に選んだけれど、粉末野菜を固めたものなので実は気休めでしかなかったかもしれない。これだけでは栄養が足りないので、結局純粋な栄養成分サプリは別で摂取することに。にんにく臭がすごい。
まとめてミネラルが入っているならお得かなと思って選びました。吸収率を考えたら、これだけじゃ足りない気もしたけど、とりあえずミネラル系のサプリとして基本としました。
免疫力を高める、粘膜を鍛える、そんな意味で外せないと考えていた魚の脂系サプリであるEPAとDHA。飲んだあと、胃から上がってくるニオイがイワシ臭い。ちゃんと魚の脂を使ってる実感があります。納豆菌は正直わからない。
EPAのほうにDHAが入ってるにもかかわらず、追いDHAとして摂取。相変わらずゲップが魚臭いけど仕方ない。でもちゃんと効いているらしくて粘膜が激強になった気がする。風邪もインフルもコロナも一切なし。喉が痛いとか口内炎もまったくナシ。
追いビタミンCはあっていいでしょ、と勝手に思って追加。吸収しきれなかったら尿として体外に排出されるだけなので、合法でハイになる『ビタミンハイ』の状態を味わってみようと思って、これ以下のビタミンを摂取し続けています。個人的にはDHCよりこっちのほうがお得なので好き。
さらに追いビタミンB。うつ症状に一番足りないのがビタミンB群だと何かで見たか読んだかした記憶があって、それだけで追加したもの。いろいろちょっとずつ入っているのは、本来そのぐらいの量で十分だから。肌荒れやニキビさんには見た目で効果が表れるようです。
いわゆるレバーや貝類などに含まれる血液の形成を助ける栄養素。血の赤い元。特に女性は毎月失いやすい栄養素ですから積極的に摂取しておきたいと思って追加。毎日レバーを食べ続けるわけにもいきませんからね。
カルシウムなどのミネラル成分の吸収を助けるビタミンD。牛乳にはそのカルシウムとビタミンDがバランス良く含まれているから、骨を丈夫にするなら牛乳を飲もうねと言われているわけよ。日光を浴びることで形成されるけれど、欝で引きこもってるから入れておこうと思ったのよね。
思ったより、基本のサプリだけで長くなってしまったのでいったんここで切るわね。当時飲んでいたサプリメントの全体の三分の一ぐらいしかまだ紹介しきれていないのだけれど、近いうちに残りも書き出しますわね。
何度も言うけど、これはあくまで私個人が勝手に考えて勝手にやったことでしかないわ。だから決してオススメはしない。でもこれなら良さそうと思うものがあったら、ぜひ試してみてね。わたしが口にして試したものしか紹介しないし、だれかからお金をもらって宣伝しろって言われてるわけでもないし。
純粋にわたしの体に起こったことしか言ってないわ。そして、いまのところ私の体に悪いことは起きていないし、このとおり人間らしい脳も戻ってるわ。これが誰かの助けになれたら、嬉しいわね。