我が家には3つの毛玉がおりまして、拾った日から5年が経ちました。同時にキャットタワー使用歴も5年なわけですが、定期的に爪切りをしているとはいえ、柱の部分で爪とぎをするので結構すぐボロボロになりますのよね。
うちの子はそれぞれお気に入りの場所がありますし、集中的にその部分だけ傷んだりするので、無事な部分との差が激しいの。かといって、1本だめになったからといってキャットタワー全部を買い換えるのも、お値段的に躊躇しますわよね。ちなみに我が家のはコレと似たようなのだったのですが、もう売ってないのよ。
キャットタワー業界もいろいろあるのか、モデルチェンジが多くて似たのはあるけど所々変更されているところはあるし、なによりコストカットの弊害で安定感が悪くなってたり、↑の画像でもそうですけれどよく見ると柱の麻紐部分が少なくなってたりしますのよね。
猫が立ち上がって爪とぎをすると柱の上部を使うので、このタイプの柱だと丁度爪を引っ掛けたい部分がファーになってて意味がない。これデザインして作ったやつ猫飼ってないわ。ダメ(乂’ω’)人間の都合だけで商品化すんなってのよ。
キャットタワーを買い換えるにしても、捨てるとなると分解して小さくしてゴミに出さなきゃでしょ?なので、どうせ捨てるつもりで分解するなら傷んだ部分だけ補修して再利用できないかしら?と考えたのがきっかけよ。
似たようなお悩みを持つ猫オーナーさんも多くいらっしゃることがわかったので、わたしが過去施してきたキャットタワーの補修で学んだあれこれを共有してみたいと思います。
キャットタワー補修のための材料
- 軍手
- 木工用ボンド
- シュロ縄 3mm幅 100m巻き 1~2個
- ゴミ袋、はさみ、六角レンチ、猫のためにがんばる気力と腕力
何はなくとも軍手は用意して。麻縄の欠片が刺さると痛いわよ。作業効率を上げるためにも、手を傷めず力を入れやすい軍手は必須。
接着剤は、ナシだとほどけやすくて猫の爪とぎパワーに耐えられないの。セメダインなどの強力な瞬間接着剤なども試しましたが、ニオイがきつすぎて猫が嫌がり爪とぎ自体を補修した柱でしなくなった苦い経験もあって、木工用ボンドに落ち着きました。乾いたらニオイもなくなって、透明になるのがいいわね。
キャットタワーの補修に最適だったのは、園芸用のシュロ縄3mm幅のもの。コレ以外にも、手芸用の麻紐、荒縄、ビニールロープ、5mmや8mmのロープなどいろいろ試しました。補修なんだからキャットタワー本体の価格を上回るコストをかけちゃ意味がないし、太すぎて巻きづらいのも、何より猫が警戒して嫌がっては本末顛倒じゃない?その経験も含めて、ベストなのはシュロ縄3mm幅となりました。
今回はたまたま安く見つけたシュロ縄が黒かっただけで、茶色でもナチュラルでも色はなんでもいいと思いますわよ。最も気にするべきは、シュロ縄の太さと長さ。
キャットタワーの柱1周22cm、長さ47cmの柱4本と32cmの柱1本、計5本の補修に、100m巻きを1個と1/3ぐらい使いました。補修したい柱の数や柱自体の太さや長さにもよるので、100m巻きで数個用意するのをおすすめします。へたに10m巻きを何個も買うより、園芸用は長いほうがお得に出来てるの。
あとははさみや六角レンチね。
キャットタワーを組み立てたときに一緒に入っていたと思うんだけど、出来上がったら捨ててしまった人も多いと思うので、分解するために六角レンチは必要ね。ちゃんと口径があった六角レンチを用意してね。
材料が揃ったら、まずはキャットタワーの分解から始めましょう。ついでだから分解した板や箱に掃除機かけてお掃除もしちゃったほうがいいわ。ダニの巣になりやすいですしね。
補修したい柱の端の部分を残して、元の麻縄を剥がします。そんなに強い接着剤で着いてないから、剥がすのは簡単よ。
ここで柱の端に注目。 よく見ると、ホッチキスの針みたいな感じで太くて大きい金具で留めてあるとおもうの。それタッカー留めされてるっていうんだけど、そこは無理やり金具を外そうとしなくてもいいわ。その手前でヒモを切るようにして。
残した元ロープの端付近に木工用ボンドを塗り、シュロ縄を巻いていきます。ボンドを使うのは端の部分だけでいいわよ。
巻きつけたシュロ縄の間から、木工用ボンドが多少漏れ出てきても問題ないわ。ゆるゆるで巻き付けないように、しっかり引っ張りながらヒモのとなりにヒモが並ぶように巻いていきます。結構腕の筋肉使いますわよ(笑)でもここでしっかりキツめに巻いておかないと、猫は爪を引っ掛けて下へ押し下げますから、それを想定して上にヒモを押し上げ密度をしっかり固定して巻きましょう。
真ん中らへんも不安なら木工用ボンドを少し置きながら巻いてもいいと思いますわ。ただ、あまり多くボンドを使うと乾くのも時間がかかりますし、ニオイも消えにくいのでほどほどに。
もし途中でシュロ縄の終わりが来たら、次の縄の端と結んで、上から巻きこんで組み入れます。ちょっとだけぼこっと出るけれど、気にするほどの凹凸にはならないはずよ。
巻終わりも、巻き始めとおなじく木工用ボンドをつけて巻きます。最後は縄の端を木工用ボンドにしっかり埋め込んでから乾かしましょう。
できる限り、木工用ボンドをしっかり乾かしてからキャットタワーを組み立て直してね。それでも最初はどうしてもニオイがあって、警戒する子もいるでしょうけれど、1週間もしないうちにまたばりょばりょ爪とぎをしてくれるようになるはずですわ。
補修にかかるお値段は、愛する猫のためなのでわたしの時給はゼロとして、シュロ縄のお値段次第になりますが、今回わたしの場合は近所のホームセンターで、シュロ縄3mm100m巻が1個300円で購入できたので、合計600円ぐらいね。ネットで買っても1500円ぐらいでどうにかなるなら、補修する価値はあるとおもいますの。この1回の補修で、むこう半年~1年ぐらいは保ちますのでね。
この方法で、食卓テーブルの足にシュロ縄を巻いて爪とぎにしちゃったりなど汎用性もありますわよ。猫の爪とぎは、健康のためにもリラックスのためにも必要なことですから、愛する子たちが伸び伸び爪がとげる環境をぜひこれで作ってあげてくださいましね。
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