前回の、ロリ子さんが鬱をサプリメントでねじふせたおはなし。その1からの続きです。読んでない人は、その1から順に追ってくださいな。
さて、前回書いたサプリメント量はほんの基本だけ。鬱々とした感情と動かない体を、どうにか人間らしい生活ができるレベルまで引き上げるには、普通のことやってちゃダメだと思ったのです。
どうせ壊れた体なら、合法でハイになってやる。
文字通りの捨て身ね。日々を鬱々としながらも、あんまり動かない脳みそでいろいろ考えて足掻いてはいたのよ。なにより、思ったとおりに動けないのがわたしの普段の感覚が認識して無くて、いまだに混乱してて信じられないし、そんな状況に自分がなるなんてというガッカリ感が怒涛の絶望という塊でのしかかってくる。
網にかかった動物がジタバタもがいて余計に絡まって動けなくなる、あのかんじ。焦って踏み込んだ足が泥の中に沈んで腰まで来てるのに、動くほどに沈んでいく。
いつもの感覚ではない混乱によってジタバタしようとしてしまう。動きたいのに動けない現実がつらすぎて、情けなくてどんどん自分で自分を追い詰める。いつもの普段の感覚が基本にあるからこうなるのよね。
だから一旦、スライムLV1の自分を受け入れることから始めたの。
自分がスライムLV1だと思えば、五感の基本チェックだって重要に思えてくる。目は?→見える。耳は?→聞こえる。足は?→動く。みたいにね。戦場で倒れ気を失ったときの五感確認みたいなもんよ。自分を客観的に見る視野を持つことは、自分を受け入れる第一歩になる。
それらを動かす原動力、エネルギーはどこから補給するの?と考えたら、経口摂取の栄養素しかないことに行き着いて、その1で語ったように『しこたま栄養入れたらどうにかなるんじゃね?』と雑に思い至ったわけ。
スライムLV1の思考能力なんてこんなもんよ。それでもよく考えてたどり着いたもんだわと今でも思うし、当時の自分が誇らしいわ。あんな状況でよく思いついてくれたと褒めてあげたい。
ただの栄養補給を超えた、栄養補助食品の中でも成分摂取に特化して、女性特有の失いやすいものに焦点を絞ってサプリメントを選びました。
当時、基本としていたサプリメントとは別で成分目的で同時摂取していたのがこちらです。
『ぐっすり眠るって素晴らしい』の記事でも書きましたが、昼夜が逆転したり、不安で神経が高ぶって眠れないなどの不眠に大いに貢献してくれた、私にとっては偉大なサプリメントです。現在進行形で寝る前に1~3粒飲んでます。当時はお医者様に処方される薬と併用して、徐々に切り替えていきました。
グリシンと同時に現在でも愛用しています。グリシンだけより、翌朝の目覚めのキレが違うので、個人的にGABAはグリシンとセット飲みしてますわ。日本でもやっと気軽に目にする成分になってきましたわね。寝る前に1粒、入れてます。なんでも濃いめ成分が好きなので。
本来は脳の中にある松果体で生合成されるホルモン。光を感じて生活バランスを整える役目があるんだけれど、夜勤やシフト変動が多い人や、眠るタイミングがバラバラで昼夜逆転しやすい人の睡眠サポート追いサプリかしらね。催眠作用はグリシンやGABAと比べると薄いかしら。日本じゃ気軽には買えないので、iHerbでも1回に1本しか注文できない規制付き。ホルモン成分だからかしらね。
女性ホルモンのバランスを整えるサプリ。心療内科の待合室に、大豆イソフラボン由来のサプリのパンフレットが置いてあったの。その成分を覚えてググると価格が妙に高い。根拠なく国産を売りにしてるし、これは不安商売やってんな?と思ったので、ムカついて半額以下の海外のものにした次第。成分は同じなので問題ないわ。バカを騙そうとする商売はキライなの。これのおかげかどうかは定かじゃないけど、めまいやPMSはやや楽になった気がする。
いわばマルチ更年期みたいな、ホルモンバランスが崩れやすくて、生理前や生理中にゾンビになったり山姥になったり芋虫になったり、人としての何かを失うほどの痛みと毎月戦っている人用のマルチサプリ。入っているものはトウキや甘草などのいわゆる漢方ね。品名に更年期って書いてあるけど、10代でも生理が重い子とかが飲んでも問題ないわよ。薬じゃないし、むしろ肝臓に負担がかからない分おすすめ。
代謝を助けるいわゆるビタミンB3。年老いて代謝が落ち、痩せにくくなるのも糖質・脂質・タンパク質の代謝とエネルギー産生に関与しているナイアシンの量が減るからなのよね。足が冷えやすい私には必需品。ビタミンB群って吸収率が悪くて、どれだけベストな健康体でも60%吸収するかどうかなので多めで入れています。
蜂蜜の持つ栄養価の高さや抗菌免疫機能などは、太古の時代から知られているけれど、実は全てが解明されてるわけではないんですって。ミツバチ関係のものはだいたい体に良い、という雑さで現代まで重宝されて来ちゃってるの面白い。たったこれだけの量で、これだけの抗体や免疫成分量が入ってることが奇跡なの。自然って時々すごい効率がいい。
マカのサプリを性欲に直結する人は多いですけれど、それは普通の健康体ならの話。鬱病ど真ん中のわたしにとっては、ただ『笑うこと』を取り戻すために必要なエネルギーとしてマカを選びました。楽しいことを楽しいと思うこと、自然に笑い声が出ることさえできない体には必要なパワーサプリでした。そりゃ健康な人が飲めばそのエネルギーは性欲に向かうでしょうね。なにかと疲れやすい人にも合ってると思いますわ。
鉄のサプリにも種類があって、日本で売ってる鉄サプリはなぜかヘム鉄が多いのね。でもフェロケル鉄のほうが吸収率は高いので、毎月の月経経血量が多い人や貧血に悩んでる人は試してみてもいいんじゃないかしらね。病院でもらう鉄剤にも相性がありますし、まだフェロケル鉄を入れたことがない人にはぜひと思います。体調によってはお腹がゆるくなったりもありますので、様子を見ながらね。どうせ全部は吸収できないんですし。
今回は、不眠と女性特有の症状緩和のために選んだサプリメントを書き出してみました。お察しの通り、まだあるわよ。あと10本ぐらい美容とダイエット向きサプリがあるのよ。すでに両手いっぱいざらざらこぼれるぐらいのサプリ量だけれど、マジでこの量を毎日口に入れてたわ。サプリ飲むだけでおなかいっぱいよ。
でもおかげで劇的に体調の変化はすぐに訪れたわ。1週間ぐらい体が動き始め、頭がまわりはじめ、視界がハッキリしてきたのを今でも覚えています。
栄養って本当にだいじ。
次は、サプリを効果的に体内に取り込むためにやったことと、活用したサプリリストを書けたらいいなと思っています。鬱病なんてならないほうがいいけれど、誰もが急にかかる可能性があるので、わたしの鬱サバイバル術が少しでも誰かのお役に立つことを願っています。
ロリ子さんが鬱をサプリメントでねじふせたおはなし。(その3・美容&ダイエット編)へ続く
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